kanepupuさんの頚椎椎間板ヘルニア壮絶手術体験闘病記(2)


頚椎椎間板ヘルニア 手術療法
2013年3月 韓国にて3-4を経皮的内視鏡頚椎椎間板ヘルニア摘出術5-6-7間を椎間孔拡大術
術後2か月で再発!
韓国の他病院で再手術を決断!しかし

闘病記 (1) (3) (4)
第2昭和メディカルコンサルティングに問合せ
別の病院がないか調べていたところ第2昭和メディカル・コンサルティングのWebサイトhttp://showamc.cafe24.com/を見つけた。
メディカルコーディネーターの南柱翰(ナムジューハン)に私の症状についてメールしたところすぐに返信があった。PECDは再発率が高く40代という活発に働く人には向かないという説明があった。また術後、椎間板が薄くなると共に、脳の重さによって骨が崩れて神経を圧迫する副作用が多く報告され、7年前からはあまりやっていないということであった。
手術をする場合、ADR或いはACDFとなるが、退行性変化のないADRをするようにしている。私の症状を正しく診断するために最新のMRI、CT画像を指定の住所に送ってほしいという依頼があり診断料として5000円を同封して郵送した。

第2昭和メディカル・コンサルティングでは、
ADR1ヶ所の場合、韓国ウォンで2200~2300万ウォン程度(197万円~205万円)(オーストラリアドルで20570~21500AUD)で、
ADR二ヶ所の場合、ウォンで2750~2850万ウォン程度(246万円~255万円)(オーストラリアドルで25720~26650AUD)であり減額したウリドゥル病院のほうが安いと思った。

費用の詳細についても事前に細かく説明いただいた。ウリドゥル病院では膜が破れて髄液が漏れているC3/4のみの手術でいいと回答をもらったが、オーストラリアの診断ではC3/4/5/6のすべてを治療しなければいけないと回答をもらい矛盾が生じていたので第2昭和メディカル・コンサルティング経由のナヌリ病院 ザン・ジス院長の診断が知りたかった。診断ではC3/4/5/6の3ヶ所に手術治療が必要(頚椎椎間板ヘルニアによる中枢神経の圧迫や神経孔狭窄症の確認)で、特に、以前ウリドゥル病院で治療を受けたところは再発が起こり、内部の髄核が破裂されていることが分かった。ADR 3ヶ所で十分治療ができ、神経孔狭窄症も微細ダイアモンドドリルで十分拡張できるということであった。
どうしても心配を払拭することができなかったため他の専門医からセカンドオピニオンをもらうため、あるWebサイトを利用し画像を元に診断してもらった。多分インド人だと思うが、オーストラリアの診断と同じくC3/4/5/6のすべてを治療しなければいけなく、C3/4にADR(頸椎人工椎間板置換術)C4/5/6にACDF(前方経由頚椎変性靭帯除去術及び融合術)の手術をすることが最適であると言った。
この診断結果によりウリドゥル病院の治療診断は正しくないと判断した。

第2昭和メディカル・コンサルティングへの私の多岐に渡る質問に対する回答は以下となる。
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Q1ADR手術によって鈍痛や疲労感や手の痺れは改善されますか?
(A) このような症状の原因は頚椎3-4-5-6番の頚椎椎間板ヘルニアによる神経圧迫や手の痺れは神経孔狭窄症が原因です。
ADR手術によって中枢神経の圧迫や微細高速ダイアモンドドリルによる神経孔拡張手術を受けますと、神経への圧迫が無くなり、症状はほぼなくなります。

Q.2 現在、必ず、手術が必要な部位はどこですか。
(A) 頚椎3-4-5-6番の3ヶ所の頚椎椎間板ヘルニアと頚椎5-6番の神経孔狭窄症です。
特に、以前手術を受けた頚椎3-4番は再発が目立ちました。

詳しいことは添付する診断結果書を参考になさってください。

Q.3 ADR手術を受ける時、頚椎3-4番で十分ですか、ではなく、全部受けるべきですか。
(A) 頚椎3-4-5-6番の3ヶ所に頚椎椎間板ヘルニアによる中枢神経の圧迫が確認されましたので、3ヶ所の手術が必要です。

Q.4 ADの手術リスクと後遺症はどうですか。
(A) ADR手術をはじめ、すべての手術のリスクは2%未満です。すべての手術は微細顕微鏡とコンピューター映像誘導機を利用して安全に接近しますので、危険性はほぼありません。
後遺症もADRの場合、問題がある椎間板を完全になくしますので、後遺症が起こることはありません。チタン製のものですから手術後MRI撮影など、何の制限もありません。


Q.5 現状、コルセットを着用して以前より楽にはなったんですが、右手の痺れが残っています。ただ私自身でコントロールできる痺れです。首の鈍痛、疲れやすいこともあるため再手術が必要かどうか教えてほしい。
(A) 一生コルセットを着けて生活できるなら、問題はありませんが、それは多分できないと思います。しかし、重要なことは頚椎3-4番は椎間板の内部にある髄核が破裂されてどんどん流される様子ですから、治療せずに放置しますと、症状はどんどん悪くなります。
なお、圧迫していることも中枢神経ですから、必ず、手術治療が必要です。


Q.6 入院は?
(A) 手術してから6日程度は必要です。3ヶ所のADR手術なら、ある程度大きな手術なので、手術して6日間の観察が必要です。しかし、体に無理は無く、手術して10時間の安静後、すぐ活動できます。翌日からは散歩もできるし、ほぼ普通の生活ができます。

Q.7 手術費用について具体的にいくらかかるのか詳しく教えてください。
(A) 人工椎間板置換術(3ヶ所)後、微細顕微鏡と微細高速ダイアモンドドリルを利用する神経孔拡張術は約267万円(3120万ウォン)程度です。(6月21日の現在、100円=1170ウォン)。
この費用には、入院(一人部屋)や検査(手術前後のMRI、CT、X-rayなど)や薬品、消毒、食費など治療にかかるすべてが合わせられている金額です。
アメリカの場合、頚椎人工椎間板置換術を受ける場合、一箇所に20万ドル、約1955万円の費用がかかります。
現在、円がどんどん高くなっており、現在より、円が高くなると、治療費はもっと安くなります。
ちなみにADR3ヶ所の手術に280万円を超える費用がかかりますと、これは高すぎる金額です。これまではADR3ヶ所の手術に280万円(3300万円)の費用を請求しましたが、今回は若干の割引をさせていただき、267万円(3120万ウォン)の金額を請求します。

※その他の支払
1.頚椎コルセット:9000円程度
2.我が第2昭和メディカル・コンサルティング利用料金:11万円
3.付き添い料金(利用する場合のみ):1日当たり、6000円程度


Q.8 手術後、スポーツなど通常生活に戻る上で首を下に向ける動作が出てきます。首を下に向けて動作しても違和感なく鈍痛なく疲れなく、普通どおりの生活を送りたいです。ADRをしたとして手術後、コルセットを着用するのは2週間程度と聞きました。 2週間以上着用する必要は本当にないのでしょうか?ADRですと人工物が首に入っていることと回りの組織が落ち着くまである程度時間がかかると思っています。完璧に落ち着くまでどのくらい時間がかかるものでしょうか?
(A) 術後、何より重要なことは正しい生活パタンと正しい姿勢の維持です。
下をよく見る姿勢は非常に頚椎には悪い姿勢です。一つの例として、昔アメリカやヨーロッパの株式取引所にある株式現況モニターは全部机にありました。 そのため、そこで働いていた労働者の殆どが下をよく見る姿勢をしていましたが、その後、頚椎椎間板ヘルニアの患者がものすごく増えました。
しかし、後にモニターを壁の上の方にかけ、労働者らがいつも上を見るようになってからは頚椎椎間板ヘルニアの患者はほぼ無くなりました。つまり、殆どの脊椎疾患は悪い生活パタンや悪い姿勢が原因です。

さて、人工椎間板が完全に自分の体と一部になることには約3ヶ月がかかります。
しかし、3ヶ月間のコルセット着用は要りません。手術後、2週間の着用とその次2週間は外で活動する時のみ、使ってください。以降は要りません。
しかし、正しい姿勢の維持は何より重要です。ゴルフは4ヵ月後からやってください。しかし、散歩は手術の翌日からやってください。


Q.9 ウリドゥル病院ではADRの治療計画がありませんでした。骨融合術(ACDF)と椎間板除去術しかありませんでした。私の症状の場合、これは適切な診断、手術方法だったのでしょうか。
(A) 単刀直入に言いますと、間違いました。○○さんはADR手術の適応症の患者でした。
それに、その時、ADRを受けましたら、少なくとも頚椎3-4番に再発は起こりませんでした。 診察をした二ヶ所の病院長も○○さんを手術したDR.LEEに対する悪口はしていませんでしたが、間接的な表現で、「もし、私だったらPECD手術は絶対せずに、ADRでやった。ACDFも患者さんがまだ若いので、活動性や後の問題などをを考えると、
ADCFよりはADR手術が一番であった」との返事がありました。


Q.10 2ヶ月で再発したとウリドゥル病院から言われているのですが、2ヶ月という短い期間で椎間板が狭まったり悪くなることはあるのでしょうか。逆に一度狭くなった椎間板が姿勢や生活習慣を改めて良くなるケースというのはあるのでしょうか。
(A) 内視鏡レーザー手術後、2ヶ月で再発される場合もあります。つまり、治療した所から破裂が起こり、内部の髄核が出ていると椎間板は薄くなります。
他に、椎間板に退行性変化が起こる場合もありますが、2ヶ月ですぐ薄くなることではありません。
なお、一度薄くなっている椎間板が元に戻ることは絶対ありません。この場合、正しい姿勢や生活パタンの改善を通して、椎間板がもっと悪くなることを食い止め、あと運動などで頚椎部の筋肉を鍛える必要があります。


Q.11現在右手が痺れているのですが我慢できる程度です。その中で人差し指、中指、薬指の痺れが他より少し強いのですが、頚椎でいうとどこが悪いとこの症状が出てくるでしょうか。MRIの画像から原因の特定をしてほしいです。
(A) 添付された診断結果書を参考になさってください。
 以下診断結果から








添付の診断書(別ウインドウへ)

コーディネーターの説明で手術を決意!
メディカルコーディネーターの南柱翰(ナムジューハン)から過去に頚椎の一ヶ所にADRの手術をした日本人患者を紹介いただいた。
元患者と直接話し気になることを聞いてくださいということであった。
この方は学校の先生をしているが、韓国での治療に満足していた。
また過去に頚椎の三箇所にADRの手術をした別の日本人患者も紹介いただいた。
この方は建設会社社長をしているが、この方も韓国での治療に満足していた。
この日本人患者の声は非常に参考になり気持ちを前向きにしてくれた。

●南柱翰に以下の質問をした。
Q.私の症状に対するベストな手術方法を選択するにあたって2度目の失敗がないように慎重に進めております。
ナヌリ病院の病院長より2つ提案いただき、1を推奨するとご回答いただいております。
1.頚椎 3-4-5-6番の3ヶ所の人工椎間板置換術(ADRの3ヶ所)
2.頚椎 3-4-5-6番の中で、二ヶ所のADRと一ヶ所の骨間ねじ固定術、融合術(ACDF)です。
オーストラリア並びに他の病院の脊椎専門医の意見ですと1より2を推奨するということで、理由はC5-6は高さが非常に磨り減っているためADRだと安定しないということでした。
精密検査をしてみないと判断しづらい内容だと思うのですが、再度病院長にご確認いただくことは可能でございますでしょうか?
オーストラリアの専門医にADR3箇所について話をしましたところ「クレージー」だとも言われてしまいました。

南柱翰の回答は以下となる。
(A) 病院長に確認したところ、○○さんの質問は非常にいい質問でした。
多分、オーストラリアの専門医の指摘は以前韓国にもありましたが(2006年ごろ)、現在は大丈夫です。
その理由は以前と比べ、現在の医学の発達速度ははるかに違います。
約8年前に使われた人工椎間板と現在使われている人工椎間板も比較ができない程度、進んでいます。
耐久性や質や重さなど、以前のものとはぜんぜん違うし、手術のやり方も8年前と比べ、はるかに進んでいます。
8年前の場合、たとえ頚椎3ヶ所に問題があり、手術が行われると、上の二ヶ所は人工椎間板で、下の一箇所は固定術をしましたが、
現在は医学とインフランと改良により、3ヶ所の人工椎間板置換術ができるようになりました。
もう5年前から韓国では3ヶ所の人工椎間板置換術が普通に行われていて、まだ問題を起こしたことは一件も学会で報告されていません。
ですから、安心して3ヶ所の人工椎間板置換術を受けることができる。

という病院長の説明がありました。
それに、オーストラリアの場合、医療費のすべてが国から保証される形なので、3ヶ所のADRの手術をやると、医療費がすごく高くなり、これも国家予算に大きな負担になりますので、多分、二ヶ所以上はしていないと思います。
ですから、3ヶ所のADR手術の経験も考えより少ないと思います。
との病院長の限界もありました。
もし、○○さんが80歳以上の残り人生がそんなに長くないなら、二ヶ所のADRと一ヶ所のACDFを受けてもかまいませんが、まだ45歳は非常に若い方で、手術後、頚椎に他の負担がないADR3ヶ所が一番正しいという病院長の意見がありました。
二ヶ所のADRと一ヶ所のACDFを一緒に受けると、あと起こることができる問題は以前説明した通りです。


これと同時進行でオーストラリアのニール・クレーバー先生に、頚椎人工椎間板置換術(ADR)3ヶ所ができないか確認してみたが、3ヶ所となると保険対象外となるため費用が非常に高くなり手術方法としてもクレージーだということだった。
もし治療としてADR3ヶ所ができるのであればこれがベストだと判断した。費用は高いが日本人患者の声と南柱翰(ナムジューハン)の詳細な説明が気持ちを後押しした。
オーストラリアでの手術には神経伝達テストなどを受けるために1ヶ月、手術までに3ヶ月待たされるため、最低でも4ヶ月待たなければいけないことも韓国での再手術を後押しした。なぜなら痛みに耐えることが難しくなっていたからだ。

色々考えて今回はナヌリ病院で手術をすることを決断した。今後の私の人生においてこれがベストと思えたからである。

頚椎人工椎間板置換術(ADR)3ヶ所だと3400万ウォン(310万円程度)はかかるとのことだった。見積もりよりかなり高いため料金交渉をしたがこれ以上は無理とのことだった。お金をできるだけ節約したいため両替レートのいいシンハン銀行で両替する話をつけた。これについても南柱翰(ナムジューハン)に協力いただいた。
ウリドゥル病院で約188万円、ナヌリ病院で約310万円で合計約500万円で、お金がすっからかんになった。
今回が最後であることを切に願った。
(壮絶闘病記(3)に続く)

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