名古屋城お堀にいるコブ白鳥(コブハクチョウ)って?

名古屋城お堀のコブハクチョウ くちばしの上の黒いコブが特徴です
コブハクチョウは黒いコブが特徴です
コブハクチョウのくちばしの上にある黒いコブが成長と共に大きくなっていきます。コブハクチョウは家禽で、シベリアからやってくるオオハクチョウなどの渡り鳥とは異なります。3月下旬から4月初旬に草の茂みなどの安全な場所に6〜8個位産卵し、抱卵約45日で孵化します。卵は2個〜5個から無事にヒナの誕生となり、残りの卵はその後温めることもなく放置されます。 これ以上は育てられないのでしょうね。オスとメスで12月頃まで子育てします。飛行の特訓をし、そして子白鳥が飛べるようになると追い払います。追われた若いコブハクチョウは自分の居場所を見つけるために、時に高い木の上を飛び越えますが それ以外ではあまり高くは飛ばないようです。どうもコブハクチョウは、飛ぶよりも降りるほうが下手のようで地上に落ちてしまうこともしばしばあります。地上に落ちてしまうと大変です。怪我をして死んでしまうこともよくあるようです。
週に2回、水鳥用のエサ(イネ科の植物から出来た固形物)を与えられていますが、ここ名古屋城お堀と名城公園(現在はゼロ)では市民の方達から貰うタンポポの葉を好んで食べています。このコブハクチョウは人にはとても慣れていて、もっぱら餌場は人がいる所と決め込んでいるようで、その場所では餌をめぐっての争奪戦となるため順位の低いコブハクチョウは容易に餌が食べられないありさまです。激しい争いになると、遠くから襲い掛かるときや逃げる瞬間に飛ぶこともあります。争いはこれくらいで、それ以外では適度な距離を置いていれば平和に認め合っているようです。現在はオスとメスのカップルが1組だけになってしまったので、争いの対象となるコブハクチョウがいないため、エサや縄張りをめぐっての攻防はありません。オスとメスは一度カップルになると繁殖期だけでなく、年中大変仲が良いのです。
財団法人名古屋城振興協会により昭和54年11月に4羽、任意団体より56年に6羽が贈られてきました。59年には逆にここから6羽が他の施設へ、60年にも他へ贈られました。皇居にもここから贈られています。平成13年2羽が任意団体により2羽が名古屋市内の牧野ヶ池に贈られましたが、その後1羽の消息がわからなくなったそうです。

お堀には現在(2008年春)2羽のコブハクチョウがいます。
2002年は8羽いました。
名城公園おふけ池には、このコブ白鳥も死亡してしまい現在は0です。

★コブハクチョウの交尾
左から順に
2羽が水中に何度もリズミカルに顔を入れるのを繰り返してから交尾をします。その後、向き合ってくちばしを合わせるような格好をしますが、このときハート型に見えます♪そして仲良く♪寄り添って泳いで行きました。
春先にこんな光景があちこちで見られます。このコブハクチョウは一度カップルになるとずっと連れ添います。

★コブ白鳥の産卵







 ←産卵の瞬間です!


    K.Sさん撮影

                       

◆コブ白鳥はオスとメス大変仲良く協力しあって子育てします♪

産卵から約45日でコブハクチョウのヒナが誕生です♪
(写真は2000年5月名城公園おふけ池で)
K.Sさん撮影
ほほえましいコブハクチョウの親子の姿が見られます♪
(写真は2001年6月お堀で)
K.Sさん撮影
名城公園おふけ池で誕生したヒナのうち1羽(左の5羽の中の1羽−後にオスと判明)が名古屋城お堀に飛んで行き、
お堀で誕生したヒナの1羽(右の3羽の中の1羽−後にメスと判明)とカップルになっています。
現在(2009年春)は、この2羽だけになってしまいました。

左のヒナは、名城公園おふけ池で市民の方達の保護の下、5羽のヒナが誕生しました。1羽は誕生後すぐに死んでしまいましたが4羽は無事に成長し、親鳥に追われて、1羽は飛び立った後死亡または行方不明に。1羽が名古屋城のお堀に飛んでいき現在も健在です(その後オスと判明)。2羽は牧野が池に。
右のヒナは、名古屋城のお堀で3羽が誕生しました。このうちの2羽は飛び立って行方不明に、また、落ちて死んだとも聞きました。1羽はお堀に残り、名城公園おふけ池からお堀に引っ越してきたオスとカップルになりました。状況判断でメスと判明しました。
当時は、名古屋城お堀も、名城公園おふけ池もコブハクチョウがたくさんいました。よそに贈るほどいたのです。市民のみなさんも白鳥を見に来るのを楽しみにされていました。ですが、もう何年もヒナは育っていません。現在はお堀にいる2羽だけになってしまいましたが、この2羽からヒナが無事に育つのをみなさん首を長くして待っています。



《コブ白鳥BACK》


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