頚(首)や肩の痛みを来たす主な疾患に、頚椎椎間板ヘルニア、変形性頚椎症、胸郭出口症候群、肩関節周囲炎(五十肩)があります。痛みの原因、症状、治療についてまとめてみました。
★頚椎椎間板ヘルニア
★変形性頚椎症
★胸郭出口症候郡
★肩関節周囲炎(五十肩)
その他、痛みの原因となる頚椎の疾患に、脊髄腫瘍、脊髄靱帯骨化症などがあります。
◆肩こりの原因悪循環の輪 長時間の同一姿勢の上肢作業、細かいものやテレビ画面を見る作業 慢性的な鈍い頚の痛み、頚部筋肉の発育不良(なで肩)など 局所的な筋固縮(圧痛点)、筋疲労(筋肉内血行不良) 痛み・こり、予防の大原則 痛みが強くなる姿勢を避ける。痛めたときは無理をせず休める。 長時間の同一姿勢の作業は厳禁。 痛み始めた時のマッサージは症状を悪化させる。 治療 急性期は安静、鎮痛剤、装具、冷湿布 痛みが軽快した時、慢性期には温めて、動かす。 (慢性期の痛みの程度には個人差があり多様) ◆慢性痛と痛みの悪循環 痛みが長引いて日常生活が苦痛になると、不安感から気分が落ち込んだり、イライラしたり、体を動かすことが億劫になったりします。あまり動かないでいると、血流が悪くなり、筋力は低下します。筋力が低下するとさらに体を動かしにくくなります。 周囲の理解度や社会的環境などから心理面での影響を受けやすく、心的ストレスからも痛みに大きく関わってきます。痛みがあると周囲の筋肉が緊張して血管が細くなり血流が悪くなります。すると痛みが強くなります。 痛みの悪循環を断ち切るには、ステロイド椎間板内注射、ブロック注射やトリガーポイント注射などの他にも、深呼吸やストレッチ、軽い散歩、ウオーキングなどで気分転換をすることもとても有効です。 |
◆頚椎椎間板ヘルニアの症状 ◆頚椎椎間板ヘルニア/神経根症と脊髄症 ◆頚椎椎間板ヘルニアの治療法 ◆頚椎椎間板ヘルニア/手術について ◆椎椎間板ヘルニア/注意点・予防 |
※整形外科医師(日本脊椎脊髄病学会指導医)による参考資料を元に作成しています