◆ 帯  状  疱  疹 ◆

帯状疱疹ってどんな病気?

ヘルペスの一種で、ウイルスが原因となって起こります。

他人からうつされたものではなく、子供の頃にかかった水疱そうのウイルスと同じものです。

水疱そうが治った後もウイルスは体の中の神経節に潜んでいます。

そして何かのきっかけでウイルスに対する抵抗力が落ちてくるとウイルスは再び活動を始めます。

再び活動を始めたウイルスは、神経を伝わって皮膚に現れます。これが、帯状疱疹です。

帯状疱疹の多くが痛みを伴うのはウイルスが神経を伝わって現れてくるためです。

きっかけは何?

強いX線、外傷、肉体・精神的疲労、老化、ステロイドなどの免疫抑制剤などに

よって体の抵抗力が落ちると、体の中に潜んでいたウイルスが活発になり症状が出ます。

症状は?

体の左右どちらか一方にチクチクするような痛みから始まり(この時期に風邪に似た症状がでる人もいます)

まもなくしてその部分が赤くなりその上に小さな水泡が集まってでき、

やがて濁って黄色くなり、黒褐色のかさぶたが出来ます、

かさぶたが取れて治っていきますがひどい場合は潰瘍になります。

できる場所は胸から背中、お腹などによくでき、神経にそって体の片側に帯状に広がります、

これが病気の名前(帯状疱疹)の由来です。他にも顔や頭、手や足など

人によっていろいろなところにできますがそれには他の病気が関わっている場合もあります。

目の角膜にできると視力が低下することもあります。(目の近くに出来た場合、眼科で検査をします)

一度に2箇所以上できることはまずありません。

期間は痛みが始まって治るまでは約、2〜3週間から1ヶ月位です。

痛みは皮膚症状が消えるにしたがってなくなります。

時に、しつこい痛みが残ることがありますこれを帯状疱疹後神経痛といいます。

帯状疱疹後神経痛の痛みを取る方法として、キシロカインなどの局所麻酔剤による肋間神経ブロックがあります。
授乳中の方でも安全で比較的痛みがよくとれる方法です。ペインクリニックがあ
るところならたいていはやってくれます。
整形外科の医師でもやる人も多いと思います。

治療は?

できるだけ早い時期に治療を始めます、医師の診察により、症状に応じて

抗ウイルス剤、鎮痛剤、ビタミン剤などで治療。

安静にして十分な栄養と睡眠を取る。

入浴は?

水泡が破れたり、潰瘍になっていないときは入ってもかまわないが水疱をつぶさないよう注意!

入浴後は水気を良くふき取り医師からぬり薬をもらっているときはそれをつける。

水泡はつぶさないように!

破れると細菌感染が起こりやすくなる。細菌による化膿を防ぐため、

そっとしておく。つぶしてしまった場合は清潔にする。

人にうつらない?

人にうつることはほとんどありません。

しかし、水疱そうにかかったことのない人にはうつることもあります、

この場合、帯状疱疹ではなく、水疱そうの症状が出ます。

帯状疱疹になったときは、水ぶくれが治るまで、特に水疱そうにかかっていない

小さな子供には接触しないほうがよいでしょう。

再発は?

普通は一度かかると再発はしませんが、体の免疫機能が

ひどく弱まっているときは再発することがあります。





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( 皮膚科パンフレットより)